介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

介護 民生委員さんから聞いた事例

 

介護 

民生委員さんから聞いた事例:未婚の息子と認知症母の二人暮らし。

 

母親のご飯は、息子が菓子パンを置いていく。

日中はひとりで過ごしている上、息子はいつかえってくるかわからず、

夜ご飯もままならない。

そんな生活が長く続いていたようなので、施設に入ってもらいました。

 

以上は、父が独りで暮らししていた頃の民生委員さんから伺った話。

 

認知症の親と暮らしていれば、毎晩の食事の心配もあるから、

仕事仲間と飲みに行くことも出来ないだろう。

それ以上に、日々壊れていく親と暮らすことは精神的に重荷だろう。

 

民生委員さんが気付いて対応することができたが、

息子は地域包括支援センターに行くことはなかったらしい。

 

もしかして、そういう情報も知らなかった?

もしかして、認知症のことも知らなかった?

 

大家族で暮らすことが少なくなった今、

人としての経験値は本当に低くなっている気がする。

 

今は、かつてはなかった介護制度もあるけれども、

黙っていても勝手に情報が入ってくるわけでもない。

 

これだけ情報があふれていて簡単に得ることもできるのに、

それでも本当に必要な情報は届かなかったりする現実。