介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

備忘録 vol.59

備忘録 vol.59

 

義母、欲しいと思ったら見境いがない。

 

それが大したものでも、そうでなくても。

 

人の物と自分の物との区別がないというか

欲しいと思った時点で、自分のものにするという。

 

そういうところは、やはり分別のない小さい子どもと同じ。

 

認知症の人が万引きをしたりするというのも

同じ原理かもしれない。

 

今日は、夫が買ってきたお茶漬け10袋入りをお持ち帰りしようとしたので

こちらから声をかけてあげる。

 

「持って行きますか?

でも、10袋は多いと思うので、半分にしておきませんか?」

 

夫は、

「梅茶漬けなんか食べるの?

ここでだしてもらって、食べれば?」

という声かけをする。

 

夫、持って帰られるのが嫌なら、

最初から見えるところに置かなければいいのにと思うが

そういう気が効かないのは、今に始まったことじゃないけど

毎度のことながら見ていて疲れる。

 

そのくせ、義母がお持ち帰りする場面は

パソコンやスマホに夢中で気づきもしない。

 

私はそういうことに目を光らせているわけではないけれど

否応なしに目に入ってくる。

 

知らないうちに、何かが無くなって

知らないうちにお持ち帰りされていたということは

たまにあること。

 

それがハンドタオルやランチョンマットだったり

小物だと気づかないこともある。

 

なので、洗濯物は畳んだら義母が帰宅してくる前に

各自の収納場所に収めることにしている。

 

 

所詮、ここは息子の家だから、

何かを持って帰ることがあってもちっとも構わないんだけど

そんな事にならないように

事前に隠したりして、義母の目につかないようにしている。

 

一応、義母の行動に対して理解はしているつもり。

 

でも、お持ち帰りすることは仕方がないと思いながらも

それもどうよと思っている自分もいて

私は人としての器が小さいのかと悩むこともしばしばである。

 

 

 2016.6