備忘録 vol.3
備忘録 vol.3
「うちには娘がいないんだから!」
実父が息子である兄ではなく、
娘である私の世話になりたいと言った時に夫が吐いた。
だから何?
私だって娘はいない。
義母同様、娘は産めなかった。
娘とか息子とか、嫁とか婿とかそういうことでなく、
ひとりのヒトとして困っている年寄りを目の前に、
どうすべきなのか考えるべきなんじゃないかと思った。
一時は世話になりたいと言った父はヘルパーさん頼みに一人暮らし。
公的機関を上手く利用すれば、高齢の一人暮らしも何とかなると自分から言いだした。
なるべくギリギリまで1人で頑張るんだそうだ。
1人は寂しいけど気が楽だって。
確かにそうかもしれない。