介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

備忘録 vol.17

備忘録 vol.17 

 

義母がうちでご飯を食べるようになった最初の頃、

すぐに帰ろうとしたのには困った。

 

お茶菓子を出したり、たわいもない話をしたり、

なんとかご飯ができるまで引き止めるのが大変。

 

デイから帰ってきた時にはすでに食事できあがっているようにし、

頃合いを見計らっては食事にした。

 

時には料理を手伝ってもらってなんとか時間を稼ごうともしたけれど、

それが逆に私の仕事をふやすことになったりもした。

 

義母は長年主婦をやってきたはずなのに

コロッケ一つ丸められない状態。

 

まるで小さい子が料理を手伝うのに似ていたが、

子どもじゃない分だけ私のストレスになったので、

それも2回でやめた。

 

1年経った今、

すぐに帰るとは言わなくなり、

ここでご飯を食べることが当たり前になってきた。

 

今はご飯ができるまで待てるようになり、

私も少し気が楽になった。

 

でも、ご飯は手を抜かないでちゃんと作るようにしている。

 

2016.4