介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

耳が聞こえにくかったこと

耳が聞こえにくかったこと

 

 

「お母さんがテレビの音量をすごく大きくして聞いている」

義母と暮らす義弟からそんな連絡があったことがありました。

 

本人曰く、聞こえないというのです。

 

この光景で、私は思い出したことがありました。

「義父さんも同じことを言っていたことがある!」

 

かつて、義母が義父を介護しているときに

お父さんが耳が聞こえにくくなったといって

運転手よろしく耳鼻科までご一緒したことがありました。

 

なんてことはない

ただ耳垢が溜まっていただけでしたので

耳垢を取れば聞こえるようになりました。

 

加齢で聞こえる周波数の範囲は狭くなっていましたが

生活に支障はなく、補聴器も必要にはなりませんでした。

 

おそらく、義母も同じ。

慌てなくても大丈夫だと思う

そう義弟には伝えてあげました。

 

翌日、義弟は仕事を休み

義母を耳鼻科に連れていきました。

大音量でテレビを見ることに耐えられなかったようです。

そして診察の結果は耳垢の溜まり。

 

そして、義弟から聞かれました。

普段、どうやって耳を掃除しているのかと。

 

私が子供の頃、母が膝枕で耳垢を取ってくれていましたので

子供たちには私が母にされたようしていました。

自分でやる時には、お風呂上りなどに綿棒で軽く掃除をします。

 

素人がやると、傷をつけて危ないという話もありますが

子供などの耳掃除では、耳垢の塊がごっそりと取れることもあります。

 

ですが、子供のうち一人は

耳垢が取れるような乾いた耳ではなく

飴のようなべったりとした耳垢がこびりつく濡れた耳でした。

 

夫も同じような濡れ耳。

義弟も同じような濡れ耳。

 

そのせいか夫の兄弟は

小さいころから耳掃除をしてもらったことがないようでした。

 

人間の体は自ら綺麗になるように出来ているというので

あえて必要のないことなのかもしれません。

 

それでも、義父も義母も耳垢で耳が聞こえにくくなるのですから

それなりのケアが必要だったのでしょう。

 

その後は特に補聴器が必要になるような

そういう聞こえないという話は聞いていません。

 

後期高齢者も、子供の学校での検診のように

年に一度、デイサービスや地域の集まりなどで

耳鼻科健診をしてくれるといいのにと思います。