認知症 vol.4
認知症 vol.4
義母がまだ要介護2だった頃
まだ自分のことを
「何かおかしいのよね」と言えていた頃
とてつもなく大きなリアクションで驚く
そういうことがありました。
ソファに座ってぼんやりしている時ならまだしも
こちら側を見ていた時でも
心ここにあらずだったのか
声をかけると大げさに思えるほど驚き
「あ~、びっくりした!」
ということが多々ありました。
そういうことは
自分にだってあることです。
気が付かないで誰かが後ろに立っていた時など
予測していなかったことが
突然起きたりする場面で驚くことはあります。
ですが
義母の場合はそれが頻繁で
驚き方のリアクションもすごいので
私も逆に驚いてしまうほど。
義母もストレスを感じていたと思いますが
私もストレスフルでした。
義母の視界にはいっているだろうと
予測される距離にいても
本人にはそういった意識がないのか
驚かせてしまうこともありました。
それを回避するため
必ず正面から声をかけながら近づくとか
声のかけ方も小さい声から徐々に大きくしていくとか
それなりの工夫が必要でした。
お茶を淹れる時も
「これからお茶を淹れますね」
車のドアを閉める時も
「ドアを閉めますね」
必ず予告をしてから行動に移すようにしていました。
その都度、今から行うことへの予告をしていました。
義母が通っていた施設の方々も
いつもそんな風に対応してくれていましたから
随分と気を使いながら接してくれていたんだ・いるんだ
と思うと本当に頭が下がります。