介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

リハビリパンツ vol.3

リハビリパンツ vol.3

 

父を呼び寄せて連れてきたときは

酷い頻尿で、漏らすことは日常茶飯事でした。

 

ひとり暮らしをしていた時に

ヘルパーさんからリハビリパンツを勧められていましたが

ハードルが高く超えられないでいました。

 

そのうち

濡れた下着を捨ててしまうようにもなりました。

 

こちらに連れてくるときに

「途中で漏らしても替えのズボンがないから困る」

そういって履かせてから

ずっとお世話になっています。

 

それでも慣れるまでは大変で

裏返しに履くこともあり

用をなさないことも多々ありました。

 

「これはあかん」

裏返しに履いて大変なことになってしまった時に

父はそう言って履く意味がないと主張し

普通のパンツにこだわりました。

 

それでも、気長に

裏返しだったからこうなった(漏れてしまった)と

根気よくリハビリパンツを履くように指導。

 

履いてくれたかと思うと

漏らした時にすぐに脱ぐこともあり

夜中の場合は脱いだまま寝てしまったりして

朝には布団が濡れて大変なこともありました。

 

夜用の5回まで吸収可能というキャパのものを買っても

一度漏らした感覚があれば、すぐに脱いでしまう父。

漏らしても大丈夫なように履いているのに

そのあたりはちっとも理解できません。

 

少し濡れただけでも履き替えたりして

2日で1袋が空くようなことも続きました。

 

あまりにももったいないので

リハビリパンツのシートを使うように指導しましたが

シートを正しく装着することが出来ず

その上何度もトイレに行くので

その都度私がついていって修正するのは不可能。

シートの利用はあきらめました。

 

表と裏だけでなく

前と後ろの区別もつかないこともあり

リハビリパンツの表側の前には

油性マジックでおおきく

「まえ」

と書くようにしています。

履いた時に「まえ」の文字が見えれば正解です。

 

1年半経った今は

間違いなく履けるようになりました。

 

それでも時々お尻側に

「まえ」の文字がきています。

 

裏返しよりいいと思って

それ以上突っ込まないことにしています。

 

 

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