介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

リハビリパンツ vol.2

リハビリパンツ vol.2

 

「こんなもの履くようになったらおしまいよね」

吐き捨てるように言いながらも

すっかりリハビリパンツにお世話になっていた義母。

 

リハビリパンツにシートを敷いて

いちいちパンツを履き替えないでも

シートを交換すればよい形にしていました。

 

それでも、なかなか交換してもらえません。

 

いくら日本製で消臭力が高いといえども

限界があります。

 

「履き替えませんか?」

なんて声掛けしようものなら

 

「あなた何言ってるの?」

と逆切れです。

 

黙ってそのままにしておくと

帰宅した夫に臭いと怒られます。

 

義実家に戻った後、一緒に暮らす義理弟に

「なんか臭いっ!」

そう指摘されて、しぶしぶ履き替える。

 

なかなか現実を受け入れてはもらえません。

 

それでも、時々は

膨張したシートを引き出してトイレに突っ込み

リハパンシートを巨大な芋虫化させていましたから

少しは自覚があったのでしょうか。

 

こと嫁の前では、そういう姿を見せたくない

そういう意識が働いていたように思います。

 

「別に大したことじゃないですよ。

私だって年を取れば(リハパンの)お世話になります。」

そんな風にフォローしたつもりが

後日には

「あなただってすぐに履くようになるわよ」

と捨て台詞。

 

いやはや、リハパン一つ

履いたところで大したことではないと思いますが

この部分に関しては

とてつもなく大きくプライドが傷つけられるようです。

 

そんな義母は、今は寝たきりになり

完全なオムツになっています。

 

でも、介護する側からすると

この使い捨てオムツは本当にありがたい存在です。

 

私?多分違和感なく素直に履くと思います。