介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

備忘録 vol.40

備忘録 vol.40

 

デイサービスのお迎え、

以前は自分で着替えて待つことができた義母。

今はもう1人では着替えられない。

 

それどころか、お迎えに来た時にまだ寝ている。

朝は義弟が起こしてから出勤しているらしいが、

二度寝三度寝をしている様子。

 

まあ、時間感覚もないから仕方ない。

 

圧迫骨折で入院し、退院して帰ってきたのをきっかけに、

私が朝の時間も義実家に詰めている。

 

デイのお迎えが来るまで、

悠久に流れる時間とともに着替えて食事をとってもらうのが、

ここ義実家での私のミッション。

 

朝からリハパンが重くなっていることも多々あるのが実態。

 

最近、朝は義実家でそういうことをしているんだと、

義実家に向かいながら駅まで送る車のなかで夫に伝えてみる。

 

「実は随分前から1人では着替えられなくて、

お迎えに来たデイの職員さんに迷惑かけていたみたいなんだよね。」

 

そんなふうに話をしたら、

「それ(起こして着替えを手伝うこと)ってデイサービスの人の仕事になってんじゃないの。」

「(朝の支度をするために)残業とかしてもらってるわけじゃないでしょ?」

とそんな返答。

 

私は、夫にそんなことを言ってもらいたいわけじゃない。

大変じゃないといえば嘘になるけど、

そんなことをしているって知っていてほしかっただけ。

 

「そんなこともしてくれてるんだ。ありがとう。」

ってひとこと言ってくれれば救われるのに…。

 

デイのお迎えさんの仕事はどこまでって確認したわけじゃないけど、

車に乗って待ってる他の利用者さんもいたり、

お迎えの職員さんが1人という時もある。

 

多分、義母にお出かける準備ができていないことも

計算の上で動いているとは思うけど、

お義母さんがそういう状態だって知っていて、

近くに住む私が見て見ぬふりをするわけにはいかない。

 

 理論的、合理的、そんな言葉では片付けないでほしい介護生活。

 

1人では着替えられなくても、要介護2からは先へは進まないし、

今の時点で介護保険適用の範囲を大幅にオーバーしてるのだよ。

 

私としては無償で働く嫁の有り難さを、

息子である夫に少しでも感じて欲しかったのだよ。

 

介護は一人では背負えないのだよ。

 

ちっともわかってないなあ…。

朝から気分が落ち込んだまま、義実家に向かうことになる。

 

 

 

2016.6