備忘録 vol.18
備忘録 vol.18
義母のお世話をするようになった最初の頃
何もしなくてもいいからそばにいて欲しいと
義母と同居する義弟から言われた。
でも、何もしないでじっと座っているのは
この上なく苦痛だった。
だからと言って何をしていいかわからなかった。
家事だってどこまで手伝えばいいのかわからなかった。
義母の出来ることと出来ないこともわからなかった。
私の生きている時間を思いっきり無駄にされている気がした。
それでも、明日この人はいないかもしれないから、
今できることをできるだけやろうと前向きに考えるようにした。
あれから1年。
いろんなことが受け入れられるようになった。
これも、学び。
老いていくヒトを間近で見させていただけるのは
自分のヒトとしての学び。
今では、感謝。
綺麗ごとではなく、感謝。
2016.4