白内障
白内障
白内障は罹っている本人でさえも
あまりよくわからないようで
気が付いた時には随分と進行していたりします。
父の場合もそうでした。
見えにくいとは思っていても
それでもまだなんとなく見えていたのでしょう。
同居を始めた頃は
「目は大丈夫だ」
と言っていたのです。
それでも、1人で暮らしていた時に
既に白内障のための目薬を差していたし
なんとなくよく見えていないかもと思うこともあり
無理やり眼科に連れていきました。
「白内障は50%進んでいます」
眼科ではそういう診断を頂きます。
あと2年もしないうちに目が見えなくなること
手術をするなら体力のあるうちにしたほうがいいこと
高齢なので手術するなら大きな病院を紹介すること
早めに手術しておいた方がいいことは明らか。
とりあえずは紹介状を書いてもらいました。
しかし問題は本人でした。
今まで一度も手術したことがなかったので
「手術」という言葉に怯えていました。
「目は見えている」
がんと言ってききません。
そこは娘と父親です。
「あと2年以内に死ぬっていうなら手術しなくてもいいけど
それ以上生きる可能性があると思うんなら手術して」
「目が見えなくなったら困るのは爺(父)だけじゃないから」
伝えるべきことは伝える。
譲れないものは譲らない。
そう伝えて大病院に診察の予約を入れました。
大病院だけに診察予約は一月も先。
こちらに来て一月も経たないうちでしたので
早いうちに動いてよかったと思ったことのひとつでした。