介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

白内障 vol.3

白内障 vol.3

 

白内障の手術をすると決めたものの

認知症で空間認識が欠落した父に

入院はできるのだろうかと

最初は不安だらけでした。

 

それでも行く場所が大病院です。

仮に何かあったとしても対応してくれるはず。

 

心配はなるべくしないようにして

とにかく時間が解決してくれるだろうと

楽観を決め込みました。

 

父の預貯金がありましたから

入院は個室にしてもらったのですが

予想通りのことが起こります。

 

部屋にトイレがあるにも関わらず

夜中に部屋の外に出てトイレを探してウロウロ。

当然、自分の部屋には戻れません。

 

リハビリパンツを履いているにも関わらず

パジャマを濡らすのは度々。

 

手術した目を保護するための眼帯も勝手に外してしまう。

 

それでも

父は大声を出したりする人ではありませんから

その点では救われました。

 

父の弟は10年前に白内障の手術を済ませています。

その話は姪の私だって知っているのですから

父が知らないはずはありません。 

父だってその頃に手術をしておけばよかったのにと思います。

 

白内障に気付いた時が

こんなに認知症が進む前だったら

もう少し楽だったのではないかと思います。