介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

お尻を叩かれればできるのよね

お尻を叩かれればできるのよね

 

3年前、義実家に通うようになって

洗濯や洗い物などを手伝うようになった時に

義母が言った言葉です。

 

認知症だからといって

なにもかもが全くできないわけではないのです。

 

誰かが指示を出してくれて

一緒にやればできるのです。

 

ただ、自分からはやる気が起きなく

もう、どうでもいいわ…そういう気分なんだそうです。

 

「何もやる気が起きない」

 

それは今の実父の状態です。

趣味もあったはずなのに

デイの無い日は一日中ベッドに寝てテレビを見て過ごします。

 

ゆったりした時間が流れているように見えますが

本人は毎日こんなテレビばかり見ていていいのか

そんな風に思うこともあるようです。

 

でも、何もやる気が起きないのです。

着替えもひとりではできません。

一つ一つ指示を出してもらえないとできないのです。

 

義母と実父は違うタイプの認知症ですが

そういうところは同じです。

 

 

追伸:

その後、一月もすると義母は洗濯を干すのをやめました。

手伝うからと声をかけても

あなたやってよ

そういうようになりました。

やる気スイッチが全く入らなくなりました…。