備忘録 vol.25
備忘録 vol.25
義母、1週間前に、訪問診療の時に採血する。
血管が細くなつているので、採血はちょっと大変だったのだが、
そんなことはすっかり忘れてしまっている。
「嫌なことがあっても、忘れちゃうっていいですよね」
と忘れることを肯定的に言ったら、
「そりゃそうよ。人間、すべて覚えていたら疲れちゃうわよ。
適当に覚えて、適当に忘れないと。」
と応えた義母。
その言葉に続いて私から
「息が詰まっちゃいますよね」
とつなげたら、
「そうよ」
と即答。
忘れるのも悪くないと思えてきたら、
認知症の症状も安定して楽しい認知生活が送れるのかもしれない。