介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

備忘録 vol.43

備忘録 vol.43

 

義弟が飲み会なので帰宅が遅くなる。

 

義母、うちで夕食を食べたあとは自分の家に帰りたいが、

一人になるのは嫌。

 

「(義弟が)飲み会で遅くなるって聞いているので、もう帰りますか?」

そう声をかけると、

「どっちでもいいわ」

という返事は不機嫌なトーン。

 

私が

「一緒に行きますよ。

あんまり遅くまではいられないけど、しばらく一緒にいましょうか?」

 

そんなふうに声をかけると、

「じゃあそろそろ帰ろうかねえ」

と途端に明るい声に変わる。

 

感情は表に出やすくわかりやすい。

要は、家に帰りたいけど一人は嫌ということのようだ。

 

 1年前なら、

私が義母の家にいること自体が、義母にとって落ち着かないのか嫌なのか?

私をなんとか帰らせようとしたけれど、今ではそれはない。

 

こんな私でもいてくれたほうがいいのだろう。

 

早い話、一人っきりになるのは、嫌なのだ。

だから嫁でもいいのだ。

 

歳をとり、連れ合いを看取り、一人になる。

核家族って、寂しい。

 

でも、義母には義弟もいるし私もいるけど、実家の父は今も一人。

 

 

2016.5