介護のすすぬ

義親と実親の介護を通して学んだこと

備忘録 vol.51

備忘録 vol.51

 

我が家の洗濯物をたたんで置いてあった中から

衣類を物色する義母。

 

明らかに自分のものじゃないけど、

その中からいくつかをチョイスして

持って行こうとする。

 

「それは孫(男もの)のパンツですよ。

お母さんにはちょっとね…。」

 

笑い顔でそんなことを言いながら、

取り敢えず回収。

 

回収できない時もあるけど、

持って帰っても、

毎朝私が義実家に行くからそこで回収。

 

それに、車まで持って入って忘れることもある。

 

まあ、大したことじゃない。

 

2016.5

 

備忘録 vol.50

備忘録 vol.50

 

義母と暮らす義弟、久しぶりの外泊はたったの3泊。

義弟はGWでも日本の旗日が通用しない会社にいる。

それでも今回の週末利用の外泊は、ちょうどGW最終日。

 

2日間はすぐ下の義弟が泊りがけで来て、義母の面倒をみてくれたが

最後の一泊は我が家へお泊まり。

 

夕方、すぐ下の義弟が義母を連れてきてくれたのだが

2日前に預けた時と洋服が変わっていない。

デイサービスに送り出して帰ってきたときのまま。

 

2日間、同じ洋服で過ごしたようだ。

 

ということは、お風呂も入ってないのかな?

パジャマにも着替えてないのかな?

 

まあ、考え出したらきりがない。

 

普段、一人きりで義母のお世話をしたことがない人たち。

夫といい、この義弟といい、

もともと「世話はできない」宣言していたんだし。

 二人して「(老人ホーム)に預ければいい」と言ったわけだから

何もできなくても仕方がない。

 

「子どもが親のせいで不幸になるようなことがあったら

親としてもいたたまれないでしょう」

などど、さもありなんの親的視点をかざして

義母の世話から逃げていた夫。

 

でもね、「親としていたたまれない」なんて言えるだけの

ちゃんとした親じゃないんです。

認知症で自分のこともできなくなってるんです。

 

弱者はそうじゃない人が面倒をみてあげるしかないでしょう。

 

それに、親の面倒は子どもがみなければいけないって

法律上決まっているんです。

 

嫁じゃないんです。

子どもなんです。

 

義父の命日だって、墓参りひとつしないで、

母親の世話を嫁に任せて遊びに行く夫。

 

GWに最後まで義実家に顔を見せなかった息子とかも含め

この家の息子たちは、いったいどうなってるんだと思う。

 

 2016.5

備忘録 vol.49

備忘録 vol.49

 

義母、昨日デイに来て行った時に洋服が素敵だと褒めてもらった。

 

翌日はデイのない日。

いつもならパジャマで1日を過ごすのに、珍しく着替えるという。

それも、前日と同じ服装。

 

「昨日、素敵って褒めてもらったのよ」

って言いながら自分から着替える。

 

毎朝、ズボンひとつ一人では履けないのに

なんとかひとりでできるもんな義母。

 

やればできるんじゃん。

 

認知症だって、忘れないで覚えていられるんじゃん。

 

人はどんな状態でも、褒めることが大事なんだ。

 

そんなことを思った日でした。

 

 

2016.5

 

備忘録 vol.48

備忘録 vol.48

 

義実家は週一でヘルパーさんが来て、

居住空間の掃除と義母のお風呂介助。

 

掃除をしてくれている間に、義母はトイレで用を足す。

 

ここ数日、出るものが出てなかったので、

ヘルパーさんの前に訪問した巡回ナースが下剤を入れたらしい。

 

何を考えたか、義母はブツのついたリハパンをトイレで流そうとして詰まらせ、

汚物とともにトイレを溢れさせてしまった。

 

その後のヘルパーさんの働きは、推して知るべし。 

 

きっと、下剤が入って、トイレに間に合わなくなって漏らして、

ヘルパーさんに見つかると恥ずかしいと思ったのか、

トイレで流して何事もなかったようにしたかったのかも。

 

 リハパンが流れるわけないけど、そんな判断はできない。

 

ヘルパーさん、神。

 

2016.5

備忘録 vol.47

備忘録 vol.47

 

義弟から

「今さらだけど、義母の食事代を支払う」とメール連絡。

 

夫が食事代くらい払えと言ったのか?

 

私が以前夫に言ったのは、

「義弟が義母の面倒を見ているのに

義弟が経済的な負担まで背負うのはどうかと思う」

「義母の年金から支払えばいい。

お風呂をリフォームしたのだって、義母の為なんだし、

義母の貯金から負担して貰えばいいんじゃないの?」

そういったまで。

 

だって、義弟は未婚。

これから結婚するかもしれないし

子供を育てるかもしれない。

義弟の経済的持ち出しについては大いに意義あり。

 

本来なら、他の兄弟が義弟に母親の面倒分を支払ってもいいぐらい

義弟は大変な思いをしている。

 

我が家が生活に困窮しているなら、

わずかでもくれと言わざるを得ないかもしれないけれど、

今はそんな状態じゃない。

 

うちの持ち出し?

そんなことを言い出したら、ガソリン代は?

遡って、義父の病院に通ったのだって、

義父が大変だった時にお弁当を買って運んだのだってどうする?

 

こういうことは、pricelessでinvaluable。

 

第一、親の面倒を見るのは子供の責任で義務。

食事代なんかいらないよ。

 義母は認知症なんだから、仕方ないじゃん。

 

2016.5

 

 

 

 

 

 

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備忘録  vol.46

 備忘録  vol.46

 

義母、テーブルの上に置いてあった夫の点鼻薬を持って行こうとしたので、

「それは点鼻薬だけど、鼻が詰まってる?」と聞くと

「詰まってない」と答える。

 

「お義母さんの持っているのは点鼻薬ですけど、使いますか?」と聞くと

「目にさす」と言う。

 

点鼻薬だから鼻に入れる薬で、目にさす薬ではないですよ。」と言うと

「自分の目薬に似てるから、目にさすのかと思った」と。

 

「これを目にさしたら、大変なことになりますよ。

救急車で運ばれますよ。」

 

そんな恐ろしいことでも、笑いながら間違えを指摘すると

和やかに落ち着く。

 

見てない時に、本当に目に入れられたら大変。

最近は目が離せなくなってきた。

まるで幼児。

 

2016.5

 

備忘録 vol.45

備忘録 vol.45

 

私、不覚にも熱をだしてしまいました。

 

昨日、義母の希望で、義実家の庭仕事をしたので、

花粉症再燃かと思っていたら、まさかの発熱。

風邪?そうかもしれない。

久しぶりに37度8分は歯が痛む。

 

幸い、夫が休暇をとっていたので夕食をお願いする。

 

そういえば、子供達のがまだ小学校にも行ってなかった頃、

1年だけ訳あって単身赴任したっけ。

 

一番困ったのは、私が病気になった時。

熱の体に鞭打って食事やら子供の世話やら。

 

普段何でもないことが、とても苦しかった。

今のようにSNSもなかったし、辛かった思い出。

 

誰かの世話をするには、まず、自分が健康で元気でなければならない。

 

デイから帰宅した義母に、

「今日は熱を出してしまったので、寝かせてもらいますね。」

そう告げたら、

「近くで何か買ってくる?」

と気遣い。

 

認知症でも気遣いをしてくれるんだ。

 

気遣いのない夫よりちょっと嬉しかった。

 

おっと、夫には食事を作ってもらっているんだった。

 

感謝感謝。

 

2016.5